最近はあまり目にしませんが。VHSビデオ再生用デッキが生産終了とのニュースが入りました。
国内の最後の生産メーカーは船井電機です。2016年7月末で生産終了となります。
最近こそ、映像の録画はハードディスクやDVDが主流ですが、かつてはVHSテープが主流でした。
ベータ、8ミリ、LD、VHDなどさまざまなメディアとの競争があり、特にソニーを中心としたベータ式との争いは激しかったですが、トップシェアを確保したのはVHSテープです。
1970年代から普及が始まり、1992年には全世界で3.7億台存在していました。
但し、2000年代に入ってからは、主役はDVDやハードディスクレコーダに移っていきます。パソコンの普及、高精細テレビ放送やBlu-ray Discの登場、デジタルテレビ放送の開始といった「デジタル時代」・「ハイビジョン時代」の中で、対応できないVHSは徐々に需要を失っていったのです。
VHSビデオテープ自体は、まだまだ存在しています。レンタルビデオ店にも在庫はありますし、みなさんの家庭にも残っていますよね?
現在も、年間2万台程、売れているそうです。では、なぜ生産終了となるのでしょうか?
理由としては部品の確保が難しくなり、「やめざるを得なくなった」とのことです。
需要が無くなるにつれて、市場が縮小し、部品を生産する工場も少なくなっていったと思われます。なんとなく、これからのガラケーの置かれる状況に似ていますね。
先ほど、お話しした通りにVHSテープ自体はまだまだ存在しています。
これからは、VHSを見たい時はどうすればよろしいでしょうか。
ご自宅にVHSビデオデッキがある場合は、もちろんそれでご覧できます。実は、私の家にはまだVHSビデオデッキがあるので、問題ないんですね。(^^;
では、そのVHSビデオデッキが壊れたらどうするか。
船井電機では、修理のための部品は確保しているため、修理することはできるということです。
また、パナソニックでも修理用の部品の保有期間は原則8年とありますが、部品が残っている製品の場合は修理に応じるとのことです。
まずは、あきらめずにメーカーの窓口に相談しましょう。
では、もうVHSビデオデッキは無いという場合ですが、VHSからDVDへのダビングを代行する店があります。
インターネットで’VHS DVD’で検索するとヒットします。このダビングしたDVDで見ることができます。
VHSテープは劣化してしまいますので、大切な映像は早目にDVDへダビングをした方が良いかもしれません。
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