見た目とはウラハラにとてもおいしいいわれるバラムツ。
しかし、を食べると、下痢になるそうです。
どういうことでしょうか?
◆バラムツとは
見たことのある方は少ないと思います。
それもそのはず、魚屋さんには並びませんので。
(食べたら、大変なことになります。)
それでは、バラムツとはそもそもどんな魚なんでしょうか。
数百メートルの深度に生息する深海魚です。
顔立ちはいかつく、ムツのように目と歯が大きいですが、
スズキ目の深海魚という共通点以外にはムツとは近縁ではありません。
名前の由来は、体を覆うバラの棘のような棘状の硬い鱗から採られています。
引きがよく、体が大きいので、ルアーなどのスポーツフィッシングの対象にもなっています。
その味は旬のサバやサンマすらも目じゃないほどの脂が乗っていて、
しつこくなく食べやすいとのことです。
厚生労働省より販売禁止指定されているため、現在は市場には流通しないですが、
とても美味だそうです。
◆なぜ、下痢になるの
そんなにおいしい「バラムツ」ですが、食べるとどうして下痢になるのでしょうか。
それは、深海魚にしばしば見られる形質ですが、体内の油脂成分のほとんどが、
人体で消化されないワックスエステル(いわゆる「蝋」)でできているためです。
そのため、大量に摂取すると皮脂漏症(皮膚から油が漏れる病気)を起こしたり、
消化吸収されなかった油脂が肛門からそのまま漏れ、下痢や腹痛を起こします。
多量に摂食した場合は昏睡状態に陥る重篤な症例も報告されています。
また、油脂が肛門から出る時は、便意などは一切生じず、
そのまま垂れ流しになるそうです。
いくらおいしくても、食べてはだめです。
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