中国の購買欲が止まりません。
現在の中国経済はバブル状態と言われて久しいです。
そこで中国の富裕層は私的財産を増やすのに虎視眈々と、買い占めるものを探しています。
ゴールドや日本も含む海外の不動産(中国では土地の私有を認めていないのです)に飽き足らず、
「伽羅」にも手を伸ばし、意外なところで混乱が起きています。
どんな状況なんでしょうか。
◆伽羅とは
”キャラ”と読みます。
ベトナムを主とした東南アジアで採れる香木の一つです。
香木とは沈香木などが、風雨や病気・害虫などによって自分の木部を侵されたとき、その防御策としてダメージ部の内部に樹脂を分泌、
蓄積したものを乾燥させ、その木部を削り取ったものです。
原木は、比重が0.4と非常に軽いのですが、樹脂が沈着することで比重が増し、水に沈むようになります。
したがって、「沈水」ともいわれます。
但し、樹枝化する理由ははっきりとわかっていません。
また、ベトナムなどの特定の場所からしか取れないということもあり、気候が関係しているとの説もあります。
で、その香木の特に品質が良いものが「伽羅」となります。
あまりにも香りが良いことから、「伽羅」をそのまま小さく割って焚くのが一般的ですが、
高級なお線香にも原料として使われています。
非常に貴重なものとして乱獲された事から、現在では、ワシントン条約の希少品目第二種に指定されています。
◆なぜ伽羅を買うのか
ずばり、資産価値があるからです。
江戸時代には、日本との交易の際に貴重さから、貨幣の代替としても使用されたことがあるそうです。
中国では今後も価格の上昇することが期待されているため、投資として富裕層が競って「伽羅」を買い占めているそうです。
◆伽羅の価格
では、「伽羅」はいくらで取引されているのでしょうか。
20年前には10グラムで1万円でした。
現在では、1グラムで2万円前後までに高騰しています。
採出も難しくなる一方ですので、その価値は金と同等に扱われています。
◆どんな影響が
お香やお線香の原料になることから、日本の仏教界が困っています。
お香やお線香であれば、なんでもいいじゃないかと考える方がいますが、仏閣では格があるため、
歴史あるお寺では「なんでもいい」というわけには、いかないのです。
何分、入手しにくく、入手できたとしても高価なため、ほとほと困っているそうです。
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