◆カシミヤとは
カシミヤ(英語名: cashmere)は、カシミヤヤギ(山羊)から取れた毛、
または、それから織った毛織物です。
消費者庁家庭用品品質表示法の表記はカシミヤです。
◆カシミヤは繊維の宝石
カシミヤの産毛は非常に細かく、手触りは柔らかく、絹のような光沢と独特のヌメリがあり、
保温生と吸湿牲が高いのが特長です。
その上、産毛量が少ないので、カシミヤは繊維の宝石とも言われています。
カシミアヤギは、寒暖の厳しい環境の下で生きているために、表面は粗毛で覆われており、
その下に柔毛が密生しています。
この柔毛を春の毛の生え変わりのときに拾い集めるか、櫛で梳いて集めたもので、手間がかかり、
1頭のカシミヤ山羊から1回の彩毛で彩毛量は、産毛換算で150gです。
これらの生産量の少なさから、高価となります。
おおよその製品を作るのに必要なカシミヤヤギの数です。
・マフラー 1頭
・セータ 4頭
・婦人ワンピース 7頭
・紳士オーバーコート 24頭
◆カシミヤの語源
日本語の表記では「カシミア」とも言いますね。
どちらも正しいようです。
名前は、インドの北部高山地帯のカシミール(Kashmir)地方の古い綴りに由来します。
その昔、カシミール地方に生息する山羊の毛を製品化して、シルクロードを通じてローマへ運ばれ、
時の貴人に愛好されたところからカシミヤの名が起こったといわれています。
◆カシミヤの原産地
カシミヤはいつ、どこで、どのように採取するのでしょう?
カシミヤヤギは、中国(内モンゴル自治区・新疆ウイグル自治区・甘粛省・山西省・陝西省・青海省・チベット自治区)の
北西部地方、ネパールのヒマラヤ地域、モンゴルとイランの高い台地に住みます。
未精製のカシミア繊維の最大の生産国は中国で、採取量は1年あたり約1万トンと推定されます。
モンゴルは3千トン以上、他の生産国はインド、パキスタン、イラン、アフガニスタン、トルコと中央アジア諸国です。
◆カシミヤ偽造問題
カシミア繊維の世界総採取量は推定1万5000–2万0000トン/年です。これらの地域では、カシミアは重要な輸出品となっています。
世界の生産量は約6500トン/年と推定されています。
ところが、識別方法の難しさから羊毛などを混ぜる偽装が後を絶たず、「流通量は生産量の4倍」と言われています。
日本の百貨店では「恐くてカシミヤには手が出せない」という雰囲気が広がってもいるようです。
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