「ワシワシ」、「ウシウシ」、「シャア、シャア」人によって聞こえ方が異なるようです。
(ある人は「しねしね」と聞こえると言っていました・・)
あなたは、クマゼミの鳴き声をどうきこえるでしょうか?
その生態は調べるとちょっと面白いです。
◆クマゼミとは
・外見
成虫に大きさは60mm~70mm。
日本では、ヤエヤマクマゼミについて、二番目に大型のセミです。
外見はアブラゼミやミンミンゼミに比べると頭に幅が大きいです。
羽根は透明で背中側はツヤのある黒、お腹は白いよこしまが二つあります。
・生息地
日本では山にはあまりおらず、平地の公園などに大量発生します。
温暖な地域の平地や低山地や、都市部の公園、街路樹に多く発生します。
都市化が進んでいるところはアブラゼミよりこのセミが多いということがあります。
・成虫の発生時期
成虫が発生するのは7月上旬から9月上旬くらいですが、
特に7月下旬から8月上旬の最も暑い頃が発生のピークです。
クマゼミの鳴き声と暑苦しいイメージが重なりますね。
なお、成虫の寿命は二週間ほどです。
セミの成虫の寿命は1週間と通説がありますが、
実際はもっと長いです。クマゼミが特殊というわけではありません。
◆クマゼミの鳴き声
もうこれは、実際の鳴き声を聞いてください。
鳴く時間帯はおもに日の出から正午までの午前中です。
特に日が照って温度が上がる午前7時頃から午前10時頃まで最もさかんに鳴きます。
暑苦しいくらいに騒がしく響き渡るところもあります。
鳴き終わるとすぐに別の場所に飛んで移動するという習性がありますので、
朝の時間帯は空中をクマゼミが飛び交っている様子がよく見られます。
一方、雨の日や午後はあまり鳴きません。
◆ミンミンゼミとの棲み分け
ミンミンゼミとクマゼミの鳴き声は、実際に人間の耳で聞く限りは全く違って聞こえると思います。
ミンミンゼミはその名の通り「ミーン、ミーン」と聞こえる人がほとんどかと思います。
しかし、この2種のセミの鳴き声のベースとなる音はなんとほぼ同じなんです!!
クマゼミの鳴き声をゆっくりと再生すればミンミンゼミの鳴き声に、
ミンミンゼミの鳴き声を早く再生すればクマゼミの鳴き声になります。
2種のセミの鳴き声には共通点があるため、クマゼミとミンミンゼミはお互いに棲み分けをしていると言われています。
一つは場所による棲み分けです。
具体的には、平坦な場所ではクマゼミ、傾斜地にはミンミンゼミが生息している地域があります。
もう一つは時期的な棲み分けです。こちらの方が主流です。
クマゼミがほぼ終息した頃にミンミンゼミの発生が始まるということです。
暑い盛りに暑苦しさを増長するセミですが、その生態を知ると少し愛着が湧きませんか?
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