日本の伝統的な食文化がまた、高嶺の花になりそうです。
土用丑の日での食べ物など、国民的に親しまれている「ニホンウナギ」。
遂に絶滅危惧種に指定されてしまいました。
今後、口にするのが難しくなるのでしょうか。
◆絶滅危惧種とは
何事も永遠に続くものはありませんので、生物が絶滅することは、自然の理と思います。
ただし、地球環境へ人間のちからがかつてない程の影響力を持った今日では、
人間活動(環境破壊、乱獲等ですね)による絶滅も発生しているとのことです。
この絶滅のを防ぐために、どの種が絶滅の危機ににあり、その程度、原因を判断し、
絶滅危険程度のアセスメント(評価)をします。
これを地球規模や地域ごとに行います。
地球規模で行うのが、自然保護連合(IUCN)であり、地域毎については、日本では環境省が行っています。
絶滅危惧種をレッドリストで公表していますね。
◆ニホンウナギの場合
ニホンウナギはIUCNのレッドリストに指定されました。
地球規模での判断です。絶滅危惧種については3段階あり
真ん中にしていされました「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」という判断です。
今後、世界的にニホンウナギの保護の声が高まり、収穫にも厳しい目が向けられそうです。
IUCNが科学的に確認したところ、3世代(30年間)の個体数減少が50%以上という基準などに
あてはまったたまです。
原因としては、乱獲や生息地の環境悪化、海の回遊ルートの障害、海流変化などが指摘されています。
なお、世界のウナギの7割は日本人が食べていると推測されています。
また、ニホンウナギは生態がよく分かっておらず、完全養殖も商業ベースに確立していません。
養殖ウナギも稚魚は天然のものから飼育されています。
(こちらの記事もご参考にしてください → 土用丑の日 うなぎの養殖)
◆今後、食べれなくなるの?
絶滅危惧種といっても、飲食を禁止される訳にはではありません。
したがって、すぐには食べれないという状況にはならないと思います。
ただし、これを機に中国や台湾などの輸入に制限がかかることも考えられます。
また、養殖に使うウナギ稚魚の国内漁獲量は元々減っている状況です。
50年前は年200トン以上ありました。ここ数年は、年3~6トンを推移しています。
国内(養殖)が減っている中で、輸入が減れば価格が高騰することは予想できます。
このままいくと、完全養殖の技術が確立するまでは、高級料理になってしまい。、
土用丑の日の習慣も過去のものになってしまうのでしょうか?
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[…] (こちらも参考にしてください → ニホンウナギが絶滅危惧種に) […]