できることならば、お世話になりたくない歯科医院。
私も苦手ですが、虫歯で治療していた歯がありますので、
どうしても何年か毎にお世話になっています。
(最近のお子さんは虫歯の対策が十分なので、虫歯のなっている確立が少ないそうですが・・・)
そんな歯医者さんですが、最近院内感染防止の問題が取り上げられています。
どういうことでしょうか?
◆歯科医院の院内感染とは
歯科医院では患者の唾液や、血液に触れる歯科の医療機器を使用します。
それらの医療機器を介して、患者から患者やへ病原菌がうつされる危険があります。
アメリカでは大量のHIVの院内感染事故があり、裁判になった例もあります。
日本では、原因の特定が難しいこともあり、報告されていません。
しかし、表面化していないだけで、実際は発生している可能性があるといわれています。
◆院内感染の防止方法は?
医療機器の厳禁処理が院内感染の防止になります。
例えば、歯を削るドリルの柄の部分は、院内感染対策を示した日本歯科医学会の指針で、
患者ごとに交換し、高温の蒸気で滅菌するよう定められています。
しかしそのくらいで、ドリル部分についても法律的に義務付けられてはなく、
歯科医院の判断に任せられている状況です。恐いですね。
アメリカでは、大量院内感染事故があり、患者毎の減菌・消毒が法律で義務つけられています。
◆では日本の院内感染の実態は?
多くの歯科で、医療機器の滅菌処置が不十分な実態が明らかになりました。
国立感染症研究所などの調査では、患者ごとに必ず交換している歯科医療機関は
34%に過ぎないことが、わかりました。
「交換していない」という回答もなんと17%に上っています。
簡単なアルコール消毒や洗浄で済ませ、繰り返し使っている歯科も多いと推測されます。
院内感染については、患者から患者の危険もありますが、患者から医療スタッフ、
歯科医への感染リスクもあります。そこからさらに患者へも感染する可能性がありますので、
院内感染防止策の実施が急務です。
ただし、歯科医は過当競争が激しく(皆さんの近所にも歯医者はいっぱいあるのでは)、
経営状況はどこも厳しいのが実態です。
したがって、高額な滅菌装置を設置する余裕のないところもあるといいます。
歯科医院の努力、国の政策も進めていくことはお願いしたいですが、
個人としてできることはまず、「虫歯にならない努力」と
「ホームページ等で歯科医院の院内感染防止のチェック」が重要ではないでしょうか。
ホームページでも嘘をつかれてしまうとわからないので、
やはり、歯科医にお世話のならないようにしないことが大事かと思います。
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