5月くらいからどうも、風邪っぽい、咳が長引くと思ったら、「カビ肺炎」を疑った方がいいかもしれません。
◆「カビ肺炎」とは
正式名称は「夏型過敏性肺炎」といいます。
トリコスポロンというカビが原因です。
このカビを吸い込むと、「カビ肺炎」にかかることがあるそうです。
◆どんな症状
厄介なことに主な症状は、咳と発熱、それにだるといった風邪とよく似た症状です。
ですので、ほとんどの人はたいした病気とは思わず、市販薬を飲んだり、そのまま放置しがちです。
病院へ行っても風邪と診断されることが多く、対処療法で一時的に症状が改善されるので、治ったように感じます。
しかし、トリコスポロンというカビを吸い込む環境にいる限り、治らず重症化していきます。
具体的には秋口の11月くらいになると、カビが減りますので、症状が改善されるので、
治ったと思います。
しかし、翌年の5月くらいにトリコスポロンが繁殖して、また吸い込んでしまい、「カビ肺炎」になってしまう。
これを繰り返すことにより、慢性化してしまいます。
慢性化すると、間質性肺炎や肺線維症になってしまい、肺が硬くなり、最悪の場合死に至ります。
恐いですね。
◆診断・予防・治療方法
・診断としては組織診断として、気管支鏡により肺のごく一部を採取して顕微鏡検査をします。
次に過敏性肺に特徴的な顕微鏡所見が得られれば、発症の仕方やレントゲン所見と合わせて診断します。
結構ハードルが高い気がしますね。
・治療法は入院等でトリコスポロンの吸入しない環境に移し、アレルギー物質を排除するしかありません。
場合によっては、副腎皮質ステロイドを内服します。
・予防も治療とほぼ同じですが、住環境のトリコスポロンを少なくするしかないです。
最近の住宅は気密性が高いので、カビが繁殖しやすい環境です。
風呂場や脱衣所、台所など高温多湿になる場所に多く発生しますので、
そういった所はいつもきれいに掃除して、風通しを良くしておきましょう。
最悪の場合、死に至ることもあり、診断も難しいので、常にこまめに清潔にが最善のようです。
これを理由に私も掃除をさぼらないようにしようと思います!!
スポンサーリンク