お薬手帳を断ると医療費が安くなるという情報がネットで拡散しています。
実際はどうなんでしょうか?
◆お薬手帳を断ると安くなるのは本当?
結論から言ってしまうと本当です。
2014年4月から医療費が改定されます。
日本の医療費は全国一律の公定価格です。
2年に1回、その時々で必要な医療体制、物価や賃金水準などを考慮しながら決められますが、2014年が改定の年にあたります。
消費税の値上げもあり(これは関係あるんでしょうか?消費税は国に収める税金なのに・・)、初診・再診料などが値上げされます。
値上げされるもの、値下げされるものがあり、その一つが「お薬手帳」の取り扱いです。
◆では、いくら得になるの?
病院で処方された薬を調剤薬局に持っていくと「薬剤服用管理指導料」を支払う必要があります。
「薬剤服用管理指導料」は410円です。
70歳未満の3割負担の人は130円負担になります。
「薬剤服用管理指導料」は調剤技術料などのいくつかの料金が含まれており、
その中の一つが、「お薬手帳」への記入です。
「お薬手帳」を断ると、「薬剤服用管理指導料」が340円になり、70歳未満の3割負担の人は110円負担になりますので、
一回当たり20円の節約になるということです。
◆そもそも「お薬手帳」とは?
ちょっとここでそもそも「お薬手帳」とは何か?
を整理してみましょう。
「お薬手帳」は、医療機関で処方された薬の情報を記録し、服用履歴を管理するために作られた手のひらサイズの手帳です。
薬局ごとにデザインは異なります。
もともと、一部の医療機関や調剤薬局で始まったサービスでしたが、薬の飲み合わせチェック、副作用のチェックに有効です。
特に複数医療機関を受診している場合とか、救急時に効果があるということで、2000年から国の制度になりました。
◆今回、制度改正になったのはなぜ?
調剤薬局に厳しい目が注がれるようになっているのが理由のひとつといわれています。
ほとんどの薬局は法令に従って、患者のために真摯に業務をこなしていますが、
一部の調剤薬局チェーンのオーナーが破格の報酬を得ていることが批判されており、
医薬分業によって病院から調剤薬局に移った医療収入が、「調剤バブル」と揶揄されるまでになっています。
少しでも利益を減らそうといことでしょうか。
また、「お薬手帳」といってもシールを配布するのみの場合が多く、常に携帯するケースが少ないので、
実効性に疑問が持たれたこともあるそうです。無駄なことは省きましょうっていうことですね。
個人的には1回20円ですので、持病を持っている等で定期的に受診される方は、
自分の健康を守るために持っているべきと思います。
また、数年に1回、風邪くらいしかかからないという人は、それこそ数年に20円ですから、
持っていても良いのではないでしょうか?
(私は薬局の関係者ではありませんが(^^;)
いずれにしましても、自分の健康を考えて判断しましょう。m(__)m
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