「反撃の狼煙を上げろ!」とか小説や映画で聞くことがあります。
まあ、実際の生活の中で使う場面はまずないと思いますが・・・。
何となく聞いていますが、狼煙を上げるとはどう意味なのでしょうか。
この記事の目次
狼煙を上げるの意味
ネットの辞書調べると以下の通りです。
1 合図のため、のろしの煙をあげる。「―・げて味方に知らせる」
2 大きな動きのきっかけとなる行動を起こす。「叛逆の―・げる」
出典:goo辞書
これを見ると「反撃の狼煙を上げろ!」は正しい意味でつかっているんですね。
狼煙とは
では、狼煙とはどういうものでしょうか。意味を見ると何となく争いごとに関係ありそうです。
狼煙(のろし)とは、昔の情報伝達手段です。今でいう、メールとか電話のようなものです。
物を焼くことで煙を上げ、それを遠く離れたところから確認することによって、情報を伝達します。
夜などは煙りが見えないので、火、そのものを使っていました、その場合は烽火、狼火(ろうか)、狼燧(ろうすい)とも言われました。
それでどのような情報を伝えていたかというと、戦などで敵の来襲や攻撃の合図を味方に伝えていました。
燃やす物によって、煙の色を変えたり、煙の色の組み合わせや燃やす順序次第で、情報の内容を変えていました。
しかし、味方に見えるのであれば敵にも丸見えになってしまう気がします。有効な手段だったのでしょうか?
なぜ狼の字が使われるのか
では狼煙はなぜ、狼の煙とかくのでしょうか。
古来の中国から由来します。昔、中国では狼の糞を混ぜて焼くと煙がまっすぐに上がるために、狼煙としたと言われています。
合図ですから、四方八方に煙が流されてしまうと情報が伝わらなかったためです。但し、実際に狼の糞を混ぜるとまっすぐに煙が上がるかは不明です。
但し、昔は狼の糞は手に入れるのが困難で貴重なものあったと思われます。そんな貴重な狼の糞を混ぜるので、良い効果があるという、おまじないの意味があったのではないでしょうか。
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