今さらながら、驚いたことがあります。それはLED電球の値段の高さです。
家の電球が切れたため、電気屋さんへ行ったのですが、改めて値段の高さに驚きました。
普通の電球1個なのですが、2,000円~4,000円もするんですね。昔の白熱電球であれば100円くらいでした。
もう、気軽に電球も買えない時代ですね。というわけで、LED電球の値段が高い理由を調べてみました。
LED電球の値段が高い理由はその構造にあります。シンプルな白熱電球と比べてはるかに、複雑な構造となっています。
LED電球は部品の点数が多く、大きく5つのパーツに分かれています。その中には、光を発するLED素子や、コンセントから来る交流の電気を直流に変える、ACアダプターと同じ役割を果たす電子回路など、高度な電子部品も使われています。
また、組み立てが完全に自動化されていなく、手作りの部分も多く、製造に時間がかかり、人件費も高くなります。
あと、これはハッキリとはしていないですが、新しい技術を使用しているため、特許使用料も含まれているそうです。
今後、生産が自動化され、競争原理が働くと、値段が安くなることが期待できます。
では、これだけの値段でも電気料金を含めたトータルのコストではお得になるのでしょうか。
以下に通り、仮の条件で比較をしてみました。1年間当たり2,000時間(1日5時間30分)使用。電球の価格、電気量は以下の通りです。
(実際に購入する時は、電球代、ワット数等は現時点のものを適用してください。)
なお、白熱電球は今の時代では手に入りにくく、電気量も高いのが目に見えたので比較の対象外としました。
■電球型蛍光灯(消費電力10w、定格寿命13,000時間、価格1,000円)
●電球大代:1,000円/個×(2,000時間/年÷13,000時間)=153円/年
●年間電気代:10w×2,000時間×22円/kwh=440円
↓
●年間コスト:593円
■LED電球(消費電力7.3w、定格寿命40,000時間、価格2,000円)
●電球代:2,000円/個×(2,000時間/年÷40,000時間)=100円/年
●年間電気代:7.8w×2,000時間×22円/kwh=343円
↓
●年間コスト:434円
最近は蛍光灯の消費性能が高く(その分、値段も高くなっていますが(^^;)1年当たりのコスト差は160円程度と思ったより、大きな差は見られませんでした。
電球の価格差は1,000円ですので、ざっくり、6年3ヶ月(1,000円÷160円)以上、使えばお得ということになります。
値段だけでなく、省エネルギーやゴミが出ないという省資源の観点からは、トータルで考えると有利と考えられます。
LEDは良いことだらけのようですが、新しい技術であり、まだ課題が多いいうことで、現時点では否定的な意見もあります。
光の指向性が強く、一つの方向に光が集中するということ。このままでは、目に優しくなく、部屋全体を明るくするには電気カバーでの工夫が必要なことです。
また、光の点滅が多いとか、色が自然に見えないという意見もあります。
このあたりのことが、気になる方は、蛍光灯タイプで様子を見るということもアリかと思います。
◆LED電球が高いのは、部品数と製造工程に手作業があるため。
◆トータルコストでは約6年の使用で蛍光灯タイプとの価格差を回収できる。
◆LED電球にはまだ、解決すべき課題がある。
スポンサーリンク