最近、ニュース等で耳にすることが多くなりましたCOPD。
COPDはChronic(慢性) Obstructive(閉塞性) Pulmonary(肺) Disease(疾患)のそれぞれの頭文字を取った略称です。正式名称は慢性閉塞性肺疾患です。
タバコを吸う人や、回りのタバコの煙による受動喫煙が原因となる病気です。(他の原因も考えられますが日本のCOPDの原因のほとんどは’タバコ’です)
気になる人は病院で検査を受けた方が良いです。
なぜならば、COPDは気管支や肺に継続的な炎症が起き、その結果として、徐々に呼吸機能が低下して慢性の呼吸困難・呼吸不全に陥る病気です。
怖い病気ですが、COPDがなにより怖いのは、肺の機能が回復できない病気だからです。現時点の医療では治すことはできないので、症状を遅らせたり、対処療法で症状を緩和することしかできません。
ですから、気になる人はなるべく早く、病院で検査をした方が良いのです。
では、どんな人が検査を受けた方が良いのでしょうか。あくまでも参考ですが、セルフチェック項目は以下の通りです。
◆喫煙歴
◆息切れ
◆たん、せき
◆喫煙歴
タバコが原因ですので、喫煙歴は重要です。
40歳以上で、1日20本を20年以上喫煙されている方は、かなりCOPDのリスクが高くなります。
また、COPDでなくとも他の呼吸器の疾患のリスクも高くなりますので、病院で検査を受けることをお勧めします。
喫煙歴がそこまでない方でも以下のような症状がある方は検査を受けた方がよいでしょう。
◆息切れ
階段や坂道を登る時、息切れが強くなる。
◆たん、せき
3週間以上続く咳や痰、ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がする。
よくかぜを引く。
COPDの検査の流れとしては以下の通りです。
◆問診
◆呼吸機能検査
◆肺のレントゲン、CT検査
◆問診
喫煙歴を中心に、息切れの有無、せき、たんの状況など、上記のチェック項目のような問診を受けます。
◆呼吸機能検査(スパイロ検査)
肺にどれだけ多くの空気(息)を吸い込むことができ、どれだけ大量にすばやく吐き出せるかについて、スパイロメータという器具を用いて調べます。
スパイロ検査は、COPDの診断には欠かせない検査で、肺活量と、息を吐くときの空気の通りやすさを調べます。
COPDの患者さんは、息が吐き出しにくくなっています。
COPD かどうかを診断するための基準を1 秒率といいます。
1秒率とは、一気に吐き出したときの肺活量(努力肺活量)に対して最初の1秒間に吐き出せる量(1 秒量)の割合のことです。年齢、性別、体格は同じ日本人の標準値との割合で求めます。
1秒率が70%未満であればCOPD の可能性が高いと考えられます。
◆肺のレントゲン、CT検査
レントゲン、CTによる検査もありますが、全てのCOPDの患者に画像による変化がみられるわけではないので、あくまで参考情報として用いられます。
◆COPDの原因は’タバコ’。現在の医療では治療できない。
◆40歳以上で、1日20本を20年以上喫煙者はCOPDの検査を受けた方が良い。
◆病院ではスパイロ検査によって、肺の機能の確認をする。
タバコは色々な健康上の弊害がありますが、COPDは治療ができないということで、怖い病気だと思います。タバコを吸われる方で、チェック項目に該当する場合は早目に検査を受けた方が良いでしょう。
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