アニサキスによる食中毒が猛威を振るっていますね。
この10年でアニサキスによる食中毒の報告件数はなんと20倍になったそうです。
渡辺直美さん、庄司智治さんなど有名人の方もアニサキス食中毒にかかったというニュースも聞きます。
なんでもとても痛いとか・・・。できれば、というより絶対に体験したくないですよね。アニサキスとは魚に寄生虫です。
では、スーパーで普通に売っているお刺身などは大丈夫なのでしょうか。ここではスーパーで売っているお刺身のアニサキスに関係について説明します。
この記事の目次
アニサキス食中毒とは
アニサキス食中毒とは、アニサキスという寄生虫による食中毒です。
アニサキスの幼虫は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
出典:厚生労働省
主に寄生する魚はサバ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジなどです。通常は内臓に寄生していますが、寄生している魚が死亡すると、内臓から筋肉に移動します。
このアニサキスを生きたまま食べてしまうと、胃に食いつき食中毒を起こします。考えただけでも痛いですよね。1匹いただけで歩くのも困難なほどの激痛を起こします。
なお、この激痛は胃壁を噛みつかれる痛さではなく、身体が異物を認識したことによるアレルギー反応が起こっていることの痛みです。
なぜアニサキス食中毒が増えたのか?
理由は2つあります。
1つは13年から法令改正です。13年の法令改正によりアニサキスによる食中毒が届け出対象に明示されました。
これにより今まであまり知られていなかったアニサキス食中毒が数字的に増えてきた一因です。
もう1一つの要因は生の魚介類の流通の多様化です。大手の量販店や鮮魚専門店が卸売り市場を通さずに、産地の業者との直接取引である「相対取引」などが盛んになりました。
産地から消費者の口に入るまでの経路が複雑になっているためと言われています。個人的にはこれが原因になるのは不思議な気がしているのですが、流通の多様化により生の魚介類が多く出回ったためということでしょうか。
出展:mainichi.jp
スーパーなどで売っている刺身は大丈夫?
私達が生の魚介類を口にするのはスーパーでの刺身と思います。もし、スーパーで売っている刺身にアニサキスが潜んでいるとしたら・・・。想像するとゾッとします。
結論からいうと、スーパーで売っている刺身にアニサキスが潜んでいる可能性はかなり低いです。その理由は次に通りです。
冷凍処理していれば大丈夫
アニサキスは加熱すると死滅することは知られていますが(60℃では1分、70℃以上で瞬時に死滅します)、冷凍でも感染性が消滅します。具体的には-20℃で24時間以上冷凍すると感染性が失われます。
スーパーでのアニサキスの可能性がある生魚については冷凍処理をしていることが多いです。
内臓の処理をきちんとしていれば大丈夫
アニサキスは通常は内臓に寄生しています。きちんと内臓を処理していれば大丈夫です。アニサキスの幼虫は目視もできますので見落とす可能性は低いと考えられます。
見つかると営業停止になる
アニサキスが発見して営業停止命令を受けます。したがって、スーパー側もこれらの対策をしっかりとする努力をしています。
まとめ
恐ろしい激痛となるアニキサス食中毒ですが、100大丈夫とはいえませんがスーパーでの刺身は安全性は比較的高いようです。
但し、油断は禁物です。なぜならばアニキサス食中毒の発見により、営業停止となるニュースが後を絶たないためです。自己防衛としては自分で一度冷凍するのも一つの手かと思います。
鮮度が落ちたり、面倒でも激痛になるよりは良いです。それにしても生食はやはり注意が必要ですね。
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