2021年の夏は猛暑ではないかとニュースなどで流されています。
と、いいますかこれを書いているのは2021年7月16日ですが、すでに猛暑です。
熱中症となっている方もすでに昨年の同時期の3倍に達しています。
2021年に限らず、ここ数年の日本の気象は熱帯地域並みの気温なのですが、猛暑となる原因はなんでしょうか?
ちなみに、気象庁の長期予想では2021年夏は平年並みとのことでしたが、修正になりそうです。
ここ10年の6月から8月の気温の傾向を見てみましょう。
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ラニャーニャ、エルニーニョについては、後で説明します。
では、2016年の夏が猛暑となる原因について、考えてみましょう。
◆エルニーニョ現象の終息
一つはエルニーニョ現象の終息です。
気象庁のエルニーニョ監視速報では、2014年夏に発生したエルニーニョは2016年春に終息したと発表しました。
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の中部から、南米のペルー沖にかけての海域で、海面水温が平年に比べて高くなり、かつその状態が1年以上続いた時のことを言います。
エルニーニョ現象が発生すると、世界中で何らかの異常気象が起こると考えられています。日本の場合は、夏頃に太平洋高気圧の張り出しが弱くなるため、冷夏になりやすい傾向があるようです。
上の表を見ますと、エルニーニョ現象が発生している2013年、2014年は平均気温は25度台のため、他の年に比べると低いため、冷夏と言えそうです。しかし、最高気温平均、最高気温はその他の年と比べても大きな差はないため、冷夏の実感はなかったと思います。
2016年は、エルニーニョの終息がするため、太平洋高気圧が勢力を強め、より西へ北へ張り出し、日本全体を覆うようになり、日本全体が猛暑となる予想となっています。
◆ラニーニャ現象の発生
エルニーニョ現象の終息に伴い、ラニーニャ現象の発生が予想されています。
ラニーニャ現象とは、エルニーニョ現象の逆で、太平洋赤道域の中部から、南米のペルー沖にかけての海域で、海面水温が平年に比べて低くなり、かつその状態が1年以上続いた時のことです。
ちなみに、エルニーニョとラニーニャはスペイン語で「神の子」を意味し、エルニーニョが男の子、ラニーニャが女の子を表しています。
ラニーニャ現象もエルニーニョ現象程では、ありませんが、異常気象を起こすと考えられています。
上の表でもラニーニャ現象と気温の関係は明確には見いだせませんね。
いずれにしましても、エルニーニョ現象の終息に伴い、ラニーニャ現象の発生により、2016年夏の日本は猛暑の予想です。
ただでも、ヒートアイランド現象などで、最近の日本の暑さは異常です。
熱中症にならないように、水分補給とクーラーなどでの温度調整に注意をした方が良いでしょう。
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