昔から「盆暮れ正月」といいまして、この時期に実家へ帰る人が多いですね。
日本はさながら民族大移動で、ニュースでは、空港、高速道路、新幹線の大混雑の様子が風物詩のように流されます。
近頃は、海外脱出組も珍しくは無くなってはきました。
社会人にとって、まとまった休みは中々取れないものです。
予定のある人はもちろんですが、予定の無い人(私はそのパターンですが)もなんとなく、わくわくしますよね。
しかし、2016年のお盆休みの時期は昨年までとは、ちょっと違うことになるかもしれません。
まず、お盆休みとは何かを簡単に説明します。
お盆休みとは盂蘭盆会(うらぼんえ)という仏教行事の期間に休むことをいいます。
盂蘭盆会とは、亡くなった父母や祖先、知人を供養したり偲ぶ仏教の行事です。
ただし、このお盆という行事は神道にもあります。この同じ時期におなじように故人を偲び、供養します。
私の実家は神道でしたが、お盆に神主さんが来て、供養を頂きました。
宗教的にはあまりこだわらず、日本特有の文化となっているようですね。
この盂蘭盆会ですが、7月15日を中心に7月13日から16日の4日間を指します。
あれ、お盆休みとは、期間がずれていますね。
からくりを説明しますと、7月13日から16日という日付は旧暦での数え方です。
明治維新で暦が新暦、太陽暦に変わりました。単純に変えると旧暦:7月13日~16日は新暦:8月25日~29日になります。
7月13日~16日か、8月25日~29日かの議論があったようですが、7月13日はまだ梅雨が明けていないときもあり、
8月29日だと秋口で気分がのらない(?)ということで、1ヶ月遅れの8月13日~16日に落ち着いたようです。
ですから、ニュースなどでは、1ヶ月遅れのお盆などと言うことがあるのですね。
地方によっては7月にお盆をする風習もあるようですが、企業やお役所では全国同じの方が便利なので、
8月13日~16日が広まりました。
では、いよいよ本題です。
2016年のお盆休みは今までとちょっと違うことになると思います。
それはなぜかといいますと、2016年から8月11日が山の日で祝日となるからです。
山の日は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨として、2014年に制定され、
2016年の今年から施行されます。
当初はお盆休みとつけて8月12日にする案もあったのですが、8月12日は日本航空の御巣鷹墜落事故があったため、見直されたそうです。
しかし、8月12日に休んで、1日働いて、お盆休みに突入となるわけですが、1日だけ飛び石で働くよりは、続けて休んだ方が自然ではありませんか?
と、いうわけで2016年からは、お盆休みの開始を8月12日からとする企業が多くなるのではということです。
これまでより休みが2日間連続で増えますので、うれしいですよね!!
<今までのお盆休み>
<2016年のお盆休み>
最後にお盆休みのパターーンについて説明します。
お盆休みといってもみんなが一緒に休んでいるわけではないですよね?
私は大きく3つのパターーンに分けられると考えています。
◆パターン1:お役所や大部分の企業
カレンダーの曜日の並びによって変わりますが、基本は4日間です。(今年は6日間かの可能性がありますが)
したがって、上のカレンダーのようなお盆休みになります。
◆パターン2:工場などのメーカー
工場などは設備の電源や機械を落としたり、上げたりするのは効率が悪くなります。
ですから、週の中で休みにして、細切れで稼働はしたくないのですね。
したがって、平日も休みにして大型連休になるケースがあります。
ですから、このパターンや
このパターン。
またはこのパターン!!もあるかもしれません。
パターン3:接客業
接客業の方は、稼ぎ時なので休みわけにはいきません。
したがって、休みは別の期間にとることになります。
いかがですか?休みは楽しいものですよね?
皆さんの休みも1日でも長く、楽しめることをお祈りします。(^^;
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