多くの場合、突然何の前ぶれもなく起き、重大な後遺症を起こす脳梗塞。
最悪の場合、そのまま死に至ることもあります。
脳血管障害(脳梗塞以外に脳溢血、脳卒中も含まれます)はガン、心臓疾患(心筋梗塞など)に次いで、
日本人の死因の3位です。
脳梗塞(のうこうそく)という病名をよく聞くわけですね。
有名な芸能人の方やスポーツ選手も、この病気にかかっているので、
ニュースや週刊誌などでもよく取り上げられています。
◆脳梗塞とは
では、脳梗塞とはどんな病気なのでしょうか。
ご存知の方もいると思いますが、分かり易く整理します。
脳梗塞は、簡単にいうと脳の血管が詰まる病気です。
血管が詰まるとその先に血液が流れなくなり、酸素や栄養が不足します。
この状態が長く続くと、脳細胞が壊死(体の組織や細胞が局部的に死ぬこと)します。
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◆脳梗塞が発症する仕組み
脳梗塞が発症する原因は脳血栓(のうけっせん)と脳塞栓(のうそくせん)と
大きく二つに分けられます。
・脳血栓
脳の血管が動脈硬化などによって細くなって、それ以上先に血液が流れなくなり、
血がそこに溜まってしまい血栓(血の塊)ができてしまう場合のことを言います。
また、脳の血管が傷つきそれを修復した際にできた血栓が、同じく血液を通せんぼして、
それ以上先に血液が流れなくなることをいいます。
要するに、脳の血管の中で血栓ができてしまい、
血液が流れなくなった状態のことです。
・脳塞栓
脳血栓と違い、脳の血管の中で血栓ができてしまったのではなく、
他の部位の血管でできた血栓が、血液の流れに乗って脳部分の血管に流れてきたしまった状態をいいます。
どこの部位でも、血管は末端に行くほど狭く細くなってきますから、
流れていった血栓(血の塊)はいずれどこかで止まってしまう可能性が強いです。
その止まってしまう場所が脳の血管だと脳塞栓と言います。
(心臓だと心筋梗塞ですね)
◆脳梗塞の初期症状
脳梗塞の初期症状に、一過性脳虚血発作というものがあります。
これは、できてしまった血栓の一部が剥がれて、脳の細い血管を詰まらせることによっておきます。
症状としては、以下のものがあります。
・ろれつが回らない(ラリルレロ・パピプペポが言いにくい)
・左右片側の手や足が痺れる
・朝起きたときの手足のしびれやマヒ
・突然言葉が出なくなる
・箸を落としたりする
・物忘れがひどくなった
・頭が痛い
・頭がぼーっとすることが増えた
終わりの3つは疲れたりするとよくある?ことかもしれません。
また、これは脳の細い血管を詰まらせるだけなので、その後何事も無かったように回復します。
この時点で発見できれば、ようにほとんど後遺症もなく回復できます。
したがって、ちょっとおかしいかな?と気になるようでしたら、
病院へ相談に行きましょう。
大本の血栓がドバッと剥がれて、比較的太い血管を詰まらせてしまうと大変なことになりますので・・・。
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