睡眠中に突然、ふくらはぎの辺りが激しく痛みを感じることがありませんか。
そう、こむら返りです。
突然、起こるときもあれば、足を伸ばしたりすると起こるときもあります。
その痛みは激しく、冷や汗をかくほどです。朝、起きた後もしばらくは足がつった感じになり、力を入れると痛みを感じるやっかいなものです。
若い頃はこむら返りになった記憶があまり無いのですが、年を取るにつれて、頻度が多くなった気がします。
やっかいな睡眠中のこむら返り。その原因と対策についてご説明します。
こむら返りは主に足の血行不良で起こります。
その血行不良を起こす原因は大きく4点あり、その対策も合わせてご説明します。
◆水分不足
・原因
最初にご説明するのは水分不足です。最も大きな原因として考えられるものです。
トイレで起きるのが嫌で寝る前に水分を控えていた李していませんか。また、睡眠中は汗をかきますので、意外と水分は失われています。また、寝酒などもアルコールは脱水症状を起こしやすいので、体内の水分が不足になりがちです。
体内の水分が不足すると、血流の低下をまねき、足が血行不良なりやすくなり、こむら返りのリスクが高くなります。
・対策
もうこれは、寝る前に水をコップ一杯飲みましょう。また、寝る前のお酒はほどほどにしましょう。
体内の水分を補い、足の血行不良を防ぎましょう。
◆冷え
・原因
寝ている時は身体が活動していないため、体温は下がっています。
足も当然冷えています。冬はもちろんですが、夏もクーラーの影響で身体が冷えていることが多いです。夏は汗もかきやすいので、こむら返りが起こり易い季節と言えます。
足が冷えていると、血行不良を起こし、足の筋肉が収縮し緊張してしまうため、こむら返りが起こります。
・対策
対策としては、寝るときはお腹から下半身を特に、冷やさないようにしましょう。夏場はクーラーの温度も28度以上に設定しましょう。
また、寝る前はお風呂で身体を暖めたりしましょう。
◆ミネラルバランスの乱れ
・原因
水には、身体に必要なミネラルが含まれています。ミネラルが不足すると、足の筋肉に必要な栄養分が補給されなくなり、こむら返りを起こりやすくなります。
・対策
普段から水分を十分の取りましょう。それでも不足するなと感じている場合は、ミネラルウオーターやサプリメントで補充するとよいです。
◆筋肉の緊張
・原因
水分不足とは違いますが、足の筋肉の緊張もこむら返りの原因になります。
日中の足の疲れが残っていて、寝ている時の足の筋肉が緊張している時があります。足の筋肉が緊張していると、痙攣を起こしやすくなり、こむら返りをなるリスクが高くなります。
・対策
寝る前に足のストレッチをします。特にふくらはぎを中心に行いましょう。
原因と対策は分かりましたが、それでもこむら返りが起こってしまった場合はどのように対応すればよいのでしょうか。
こむら返りが起きている状態ということは、足の筋肉が収縮している状態です。
したがって、反対に伸ばせばよいのです。こむら返りが起こっている足のつま先を体の方向に引っ張るようにして、ふくらはぎをゆっくり伸ばすようにしましょう。強く引っ張ると肉離れを起こしてしまう場合があるため、あくまでもゆっくりと優しく伸ばしましょう。
激しい痛みが治まったら、温めて、これも優しくマッサージをして、筋肉をほぐして、血行を良くしましょう。
また、意外ですがこむら返りに効く漢方薬があります。
「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」は漢方でいう「気」、「血」の流れを改善することによりこむら返りの痛みを抑えます。
一般的に高齢者ほどこむら返りが起きやすいです。
その理由は原因と照らし合わすと以下の様に考えられます。(あくまでも一般論です)
・高齢者は食が細いため、水分、栄養分が不足しやすい
・筋肉量が少ないため、体温が下がり、冷えになり易い。
・血管、筋肉のしなやかさが失われているため、血行不良や筋肉が緊張しやすい。
ひどい場合ですと毎晩、こむら返りが起きる方もいるそうです。痛みの辛さもありますが、睡眠不足にもなりますので、この記事を参考に対策をして頂ければと思います。
◆こむら返りの原因は足の血行不良
水分、ミネラルを取り、冷やさない。また、足のストレッチをする。
◆こむら返りが起きた場合は、足を伸ばし、温めて、マッサージ。漢方薬も効果があり。
◆高齢者ほどこむら返りになり易い。しっかりと対策を。
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