おたふく風邪。正式名称は流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)です。
子供がかかるイメージが強い「おたふく風邪」ですが、大人も掛かります。
おたふく風邪はウイルスが一種類しか発見されていないため、軽くても一度掛かると抗体ができるので、大人になった掛かる人が少ないため、子供の病気のイメージが強いのです。
しかし、おたふく風邪は大人も掛かります。おたふく風邪は大人になってから、掛かると重篤な症状いなるという噂もあります。
でも、大人になると普通は働いているいますよね。大人がおたふく風邪に掛かった場合、何日くらいで出勤できるのでしょうか。
子供がおたふく風邪に掛かると「学校保健安全法施行規則」により、出席停止期間が決まっています。
それは、の「学校保健安全法施行規則」では、以下の通りです。
耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が始まった後五日を経過し、かつ、全身状態が良好となるまで。
ちなみにおたふく風邪の出席停止期間は2012年4月1日付で見直され、見直し前は以下の通りです。
耳下腺の腫脹が消失するまで。
「全身状態が良好」とは曖昧にも感じられますが、より総合的に慎重になったということでしょうか。
では、大人の場合はどうでしょうか。
大人の場合には、子供のように出席停止期間が定められていませんので、法律的には自分の判断で出社は可能です。
しかし、おたふく風邪は感染病です。
周りの人にうつしてしまう可能性がありますので、少なくとも症状が発症してから7日間は出社を控えましょう。
おたふく風邪は発症してから7~9日間は二次感染力があると言われています。
完治するまで1週間から2週間です。主治医とよく相談して出社のタイミングを決めましょう。
会社に行ってはいけない理由は、おたふく風邪が感染病であるためですが、大きな理由は大人になっておたふく風邪に掛かると重症になることがあるからです。
◆男性の睾丸炎
◆女性の卵巣炎
◆妊婦さんの流産のリスク
◆ムンプス難聴
◆男性の睾丸炎
男性の場合、大人になっておたふく風邪に掛かると、20~30%の確率で睾丸炎になると言われています。
症状としては、耳の下が腫れてから、4~10日ほど睾丸の激痛と腫れや陰嚢が赤くなります。
なお、片方の睾丸だけに症状が見られることが多いです。
生殖機能への影響が出る可能性もあります。
◆女性の卵巣炎
女性の場合は、卵巣炎リスクがあります。男性に比べて、不妊症の心配はそれほどなく、確率は約7%です。
症状としては、下腹部の痛みや、高熱といったものです。
◆妊婦さんの流産のリスク
妊娠中におたふく風邪になってしまうと、初期の場合は胎児にうつって死亡してしまう等の流産の確率が高まります。
◆ムンプス難聴
ムンプス難聴とは、おたふく風邪のの原因となるムンプスウィルスが、内耳にも感染し急性発症する難聴です。
ほとんどが片方の耳のみに起こります。ムンプス難聴は特効薬がなく、聴力の回復も困難です。
発生確率は0.2~1.1%と高くはありません。
おたふく風邪に掛かった場合は内科、耳鼻科どちらに行った方が良いのでしょうか。
発熱はあるし、耳の下は腫れているし、迷うところですよね。
結論としては、症状によって、診療を受ける科を決めた方が良いです。
つまり、発熱がつらかったら内科へ、が耳の下の腫れが気になるのでしたら、耳鼻科へのようにです。
なぜならば、どちらに行ってもおたふく風邪の診断はできます。
しかし、おたふく風邪には、特効薬がないので対処療法するしかないからです。
◆大人のおたふく風邪は完治するまで(1週間~2週間)は出社を控える。
◆大人のおたふく風邪が重症になるリスクがある。
◆おたふく風邪かな?と思ったら症状により、内科または耳鼻科へ行く
このように大人になるとリスクが大きいおたふく風邪。免疫が無い方は予防接種を受けることをおすすめします。
スポンサーリンク