花粉症というと、一般的に「春」というメージが強いかと思いますが、冬でも花粉症になることがあります。
熱が無いのに鼻水が出る、やたらと目がかゆいという方はいませんか?もしかしたら冬に花粉症かもしれません。
冬の花粉症の原因となる種類や対策についてまとめました。
花粉症は一種のアレルギー症状ですので、アレルギーの原因物質である花粉が存在している限り花粉症は発生します。
花粉自体は一年中、何かしらの植物の花粉が飛んでいます。花粉の飛散量は春が一番多いので、花粉症 = 春の症状と思われがちですが、アレルギー対象の花粉が冬でも存在している場合は冬の花粉症となります。
一般的ではないですが、そんなに珍しい症状ではないのです。悲しいことに一年中花粉症という方もいらっしゃいます。
では、冬の花粉症の原因となる植物にはどんな種類あるのでしょうか。
11月から2月にかけて飛んでいる花粉の種類としては以下のようなものがあります。
◆ハンノキ
◆スギ
◆イネ
◆ブタクサ など
結構ありますね(^^;
特に、スギ、イネは量は違えど、ほぼ一年中、花粉をまき散らしています。
◆ハンノキ
あまり聞き慣れない植物ですが、様々な地域に生えている樹木です。主に北海道地域に多く生息され、湿った場所を好みます。
花粉が飛ぶ時期は1月~6月頃です。
◆スギ
もう花粉症の代名詞のような植物です。
春先の飛散が多いですが、夏の一部を除いて、飛散量の違いはあれど一年中、花粉をまき散らしています。
私もスギ花粉症なのですが、程度の差はありますが、秋、冬でも鼻の詰まりや目のかゆみを感じることがあります。
◆イネ
ブタクサと並んで、秋の花粉症の代表選手ですが、イネも一年中花粉を飛ばしています。
生息地はもちろん、全国の水田です。夏に開花し、花粉量は秋の稲刈り後に出るもみ殻や脱穀の時の粉塵がより一層の症状を引き起こします。
◆ブタクサ
秋の花粉症代表選手その2ですね。ブタクサの花粉は関東地方では秋だけではなく、冬でも飛んでいます。
ちなみに、日本ではスギの花粉症が多く、ヨーロッパでは、イネ科植物が多いです。アメリカではこのブタクサの花粉症が多いため、スギ、イネ、ブタクサは世界三大花粉症で有名な植物です。
冬は風邪のシーズンでもあるため、どうしても風邪と間違えてしまいがちです。
確実なのは、病院での検査ですが、(花粉症検査は方法や検査対象項目によって異なりますが、3,000円~5,000円程度です)それぞれの特徴と見分け方を知っておくと、対処がしやすくなります。
風邪薬を一生懸命飲んでも、花粉症は治りませんので。
以下は代表的な症状なります。必ずしも全ての症状が当てはまるとはかぎりません。
項目 | 花粉症 | 風邪 |
---|---|---|
鼻水 | 透明で薄い鼻水が止まらない | 透明で薄い鼻水がからだんだん粘り気のある鼻水に変化する |
くしゃみ | 発作のように7~8回連続する
一日に何度も発作が出ることがある。 |
一日に3~4回程度 |
目のかゆみ | あり | なし |
のどの痛み | ほとんどなし | あり |
天気による症状の変化 | 花粉が飛びやすい晴れの日に症状が強くなる | なし |
花粉症の対策は春も冬も同様です。なるべく花粉を避け、症状がひどい場合は薬を服用しましょう。
◆花粉をとりこまない
◆ついた花粉は取り除く
◆早目のお薬
◆花粉をとりこまない
アレルギーの原因物質である花粉が鼻や口、目へ侵入侵入させないことが大切です。
具体的には以下のような対応をしましょう。
・マスクやメガネ、ゴーグルで鼻や目をガード
・女性の長い髪はまとめて、帽子をかぶる
・洋服は花粉のつきにくいツルツルした素材にする
・窓はなるべく開けない
・洗濯物やふとんは外で干さない
◆ついた花粉は取り除く
外出から帰って家に入る時は身体に着いた花粉はすぐに取り除きます。
こまめなな部屋の掃除も大切です。
・玄関に入る前に上着、帽子に着いた花粉を払い落とす
・外出から帰ったらすぐに、顔、目、鼻を洗う
・メガネ、ゴーグルも洗う
・床の拭き掃除、カーテン・クッションカバーをこまめに洗う
◆早目のお薬
色々な民間療法がありますが、やはり即効性があるのは薬です。
市販の薬より、症状別により医師に処方された薬の方が効果があります。
毎年、花粉症に悩まされているようでしたら、花粉が飛ぶ2週間前の服用が効果的です。
既に発症してからの服用しても効果はあります。
◆冬でも花粉症はある。何かしらの花粉は一年中、飛んでいる
◆冬の花粉症は風邪と見極めて、早目の対処が効果的
◆花粉症の対策は春も冬も同じ。
冬なのに花粉症があることを理解いただけましたか。
特に珍しい症状でもないので、風邪と区別して対処して冬を楽しみましょう。
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[…] ※ 冬なのに花粉症? その原因となる植物の種類とは […]
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