日本では「酒は百薬の長」といわれています。適量の酒はどんな良薬よりも効果があるという意味です。
また、人類は古来よりお酒を嗜んでいました。適量を守ればという条件はありますが、体にいいお酒の種類をまとめてみました。
この記事の目次
一般的にお酒が体にいいとされている理由
◆ストレスの緩和
◆血行が良くなる
ストレスの緩和
ストレスが溜まると、身体に様々な悪影響がでます。正に「病は気から」ということですね。
お酒を飲む理由の大部分がストレス解消ではないでしょうか。
アルコールは大脳の中の理性をつかさどる前頭葉に軽い麻痺を起こさせます。嫌なことを忘れて、沈んだ気持ちも晴れるということです。
血行が良くなる
適量の飲酒は、血管を拡張させて血液の流れを良くして血行を改善します。
また、血小板の凝集を抑制します。いわゆる血液をサラサラ効果というものです。
その結果、体が温かくなったり、疲労回復に効果があったり、血管が詰まりにくくなったりします。
体にいいお酒の種類
次に有名なお酒の種類を上げましょう
ワイン
赤ワインのポリフェノール効果
ワインには、カテキンやタンニンなどのさまざまなポリフェノール類が含まれています。
ポリフェノールの効能は病気や老化の原因となる酸化を防止し、動脈硬化、癌細胞増殖の抑制、痴ほう症予防、血中コレステロールの低下作用があります
また、ポリフェノールはブドウの皮と種に多く含まれる天然物質の色素や成分が含まれていて、特に赤ワインに多く含まれています。
白ワインの殺菌効果
一方、白ワインは有機酸を多く含み、酸性度が高いため殺菌力が強いです。食中毒の原因でもあるサルモネラ菌を白ワインに付けた実験では、10分後には47万個あったサルモネラ菌が60個に減ったという結果が出ています。
白ワインはこのように抗菌力が高いので、生物を食べる時などは、殺菌に即効性のある白ワインがお勧めです
焼酎
血栓溶解効果
赤ワインはポリフェノールの効能で血栓ができにくくなるというのが特徴ですが、焼酎は出来てしまった血栓を溶かす効果が大きいです。予防は大切ですが、できてしまったものを溶かす効果というのも大切です。
血管の中で血栓を溶かすウロキナーゼという物質があります。焼酎にはこのウロキナーゼを豊富に含んでいます。
焼酎にはたくさんの種類がありますが、ウロキナーゼを多く含む焼酎は本格焼酎をいわれる乙類芋焼酎と泡盛になりますので、焼酎の種類を選ぶ時は気を付けましょう。
身体にやさしい
また、焼酎は飲酒による健康を害するリスクが少ないと言われていますので、比較的安全に楽しめるお酒です。
具体的には、「アセトアルデヒトを含んでいないため、二日酔いしにくい」、「低カロリー」、「プリン体がゼロ」などの特徴があります。
日本酒
抗がん効果
人の癌細胞に日本酒の濃縮液を添加する実験をしたところ、癌細胞の増殖が著しく抑制されるという結果がでました。
これは、他のお酒では同じ結果にならないよう日本酒のみの結果です。理由としては、日本酒に含まれるアミノ酸がガン細胞の増殖を抑制する結果と考えられています。
動脈硬化の抑制
日本酒は、善玉コレステロールを増やす効果があります。
動脈硬化は総コレステロールが高くなると促進されますが、善玉と悪玉2種類のコレステロールのうち善玉の方が上回ると悪玉を処理してくれて動脈硬化になりにくくなります。
美肌効果
これは女性にはうれしいですね。日本酒のアミノ酸に含まれるコウジ酸は、化粧品にも使われています。
コウジ酸の働きの1つに、メラニンの生成を抑制するというのがあります。メラニンはシミの原因です。
コウジ酸は、このメラニンを生成する酵素を抑制する働きがあります。それだけでなく、肌老化の原因ともなりシミやシワ、たるみを引き起こす活性酸素や炎症の発生も抑える作用もあります。
冷え性、肩こりに
日本酒は他のお酒より体温を上げ続ける時間が長いという特徴があります。
お酒のアルコール分は、体内でアルコール脱水素酵素によりアセトアルデヒドに分解されますが、このアセトアルデヒドには血管を拡張させる作用があります。(アセドアルデヒドは二日酔いの元ではありあすが・・・)
また、日本酒には、このほかアデノシンという核酸の一種が他のお酒と比べて圧倒的に多く含まれています。このアデノシンには血管の収縮を阻害させる作用があるため、他のお酒より長く体が温まった状態が続きます。
体温が高いという状態は、皮膚の表面が温かくなっている事でもありますので、血液循環が良くなり、肩こりや冷え性の症状を改善してくれる効果があります。
ウイスキー
心臓病予防と抗がん効果
ウイスキーの製造過程で使われる泥炭から出たスモークは、ポリフェノールを生成します。
このポリフェノールは心臓疾患や動脈硬化の予防に効果があります。また、癌を予防すると言われているポリフェノールの一種「抗酸化エラグ酸」の含有量は、赤ワイン以上に多く含まれます。
なそ、長い間オーク樽で熟成されたものほどポリフェノールを多く含むと言われています。高価なウイスキー程、効果があるということもいえますね。
美白効果
シミやソバカスの原因となるメラニンを生成する「チロシナーゼ酵素」の働きを強く抑制する「リオニレシノール」という成分を多く含んでいるため、美白効果が期待できます。
リラックス効果
ウイスキーの香りは原料の大麦麦芽の成分と、熟成に使われるオーク樽から染み出した成分が混ざり合うことにより生み出されます。
この香りには森林浴と同等の鎮静効果があると言われています。ラット実験では、血中のストレスホルモンを抑える働きがあるとう結果が報告されています。
ビール
ホップの効果
ビールといえばホップですね。
ホップには精神を安定させるハーブのような役割もあるため、ストレス緩和効果があります。
また、ホップに含まれるキサントフモールというポリフェノールの一種が、体内の癌の原因となる酵素を撃退するのに役立ちます。
特に適量のビールを飲んでいると、男性は前立腺がんのリスクを、女性は乳がんのリスクを減らすことができます。
ビタミンB群効果
ビール原料の酵母のはビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB1は、別名「疲労回復ビタミン」とも呼ばれ、代謝の際に酵素を助ける役割を果たし、エネルギーを作ります。
ビタミンB2は脂質を燃焼させることで新陳代謝を促します。
他にも老化を防止するビタミンB6や赤血球を造るビタミンB12が含まれており、ビールはビタミンB群が大変豊富です。
アルツハイマー予防効果
ビールの他のお酒と異なる特徴の一つは、アルツハイマー病を予防効果です。
シカゴの医科大学は、ビールを適量に飲む人は、アルツハイマー病を含む認知機能障害になる確率が23%低くなるという統計結果を報告しています。
アルツハイマーの原因のひとつは体内のアルミニウムのアルミニウムの有害作用ですが、ビールに含まれるケイ素(シリコン)が、アルミニウムから脳を守る働きをしているそうです。
お酒は適量に
ここに上げた効果はあくまでも適量を守ることが大切です。
お酒の大量飲酒は、「アルコール依存症」、「肝臓障害」、「高血圧」など、様々な健康被害のリスクがあります。
お酒はあくまでも適量にほどほどにしましょう。適量は人によりますが、目安としては以下の通りです。
お酒の
種類 |
平均的な
アルコール度数 |
適量 |
---|---|---|
ワイン | 14度 | 1/4本
(180ml) |
焼酎 | 25度 | 0.6合
(約110ml) |
日本酒 | 15度 | 1合
(180ml) |
ウイスキー | 43度 | ダブル1杯
(約60ml) |
ビール | 5度 | 中瓶1本
(約500ml) |
いかがですか。意外と少ない!!と思った方も多いのではないでしょうか。また、週に2回はお酒を飲まない休肝日を設けましょう。
まとめ
◆お酒を適量を守ると「百薬の長」となる
◆お酒の主な効果は「ストレスの緩和」と「血行改善」
◆お酒の種類毎に健康効果がある
◆お酒の飲む量は適量を守りましょう
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