6月の終わりの頃になりますと、「ささのはさらさら~♪」という歌が聞こえてきます。そう、七夕ですね。
では、七夕に食べる季節食とはなんでしょうか?
「そうめん」なのです。私は、実は今までしりませんでした。生まれてウン十年ですが、身近なことで知らないことはまだまだあるんですね。
そこで、七夕とそうめんの関係について、調べてみました。
では、まずは七夕のおさらいです。
◆七夕の由来
七夕は「たなばた」と普通は読みますが、「しちせき」とも読ます。
古くから行われている日本のお祭り行事で、一年間の重要な節句をあらわす五節句のひとつにも数えられています。
五節句とは、人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)のことです。
七草粥やひな祭り、端午の節句などと同じ、重要な日なんですね。
毎年この7月7日の夜に、願いごとを書いた色とりどりの短冊や飾りを笹の葉につるし、星にお祈りをする習慣です。
今でも、小学校、幼稚園などの学校行事があったり、地方でも七夕まつりは良く開催されていますね。
◆「おりひめ」と「ひこぼし」
「おりひめ」は琴座のベガと呼ばれる織女(しゅくじょ)星のことです。裁縫の仕事をつかさどる星です。
一方、「ひこぼし」は鷲(わし)座のアルタイルと呼ばれる牽牛(けんぎゅう)星です。農業の仕事をつかさどる星です。
この2つの星は旧暦7月7日に天の川をはさんで最も光り輝いているように見えます。
新暦の7月7日はまだ、梅雨が残っているところが多く、星を見える可能性は低いです。
新暦でいうと約一ヶ月遅れになりますので、8月上旬になりますでしょうか。これなら納得ですね。
この日を1年に1度のめぐりあいの日と考え、七夕伝説が生まれました。
七夕にそうめんを食べる風習は以外と古く、日本では奈良時代から始まったと言われています。
そうめんのルーツは、中国伝来の「索餅」(さくべい)という小麦粉料理だといわれています。
「索餅」の言葉の意味は索には縄をなうという意味です。縄のようにあんだ小麦粉のお菓子のようなものだと考えられています。まだ、そうめんとはイメージが遠いですね。
それで、古代中国にこのような伝説が残っています。
「7月7日に死んだ帝の子が霊鬼神となって熱病を流行らせた。そこで、その子の好物だった索餅を供えて祀るようになったことから、7月7日に索餅を食べると1年間無病息災で過ごせる」
日本には、奈良時代に索餅が、宮中行事に取り入れられ、一般にも広がっていきました。
ここが不思議なのですが、なぜか、平安時代に索餅はそうめんへと変化しています。
それが、現代に引き継がれ、七夕にそうめんを食べる風習が引き継がれています。
他の説としては、そうめんを天の川や織姫の織り糸に見立てるなどの説もあります。
いつもは意識していなかったですが、今年の七夕は「そうめん」を食べてみようと思います。
ムシムシして、暑くて食欲が無い時は、「そうめん」ならば、するっと食べることができますからね。
(んっ!! もしかして本当の理由はこれでは!!)
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