ネジバナはその名の通りに、小さな花が細長い茎にらせん状にねじれたように巻きついている花です。
とても愛らしい花ですが、その花言葉とその由来が、見た目となんとも合ういい感じなのです。
この記事の目次
ネジバナとは
ネジバナの特徴
蘭の一種です。また、7月4日誕生花でもあります。関係ないですけど、7月4日はアメリカの独立記念日ですね。と、いうことはアメリカの誕生花ということでもあるのでしょうか?
見た目の花の色はピンク色です。濃い緑の広線形の葉の中心からまっすぐ伸びた細長い花茎に、このピンクの花弁に白い唇弁の小さな花がらせんを描くように器用にねじれながら咲き上がります。
この花の名の由来ですね。
ねじれ方は右巻きと左巻きの両方があり、中にはねじれないものや、途中でねじれ方が変わるものあります。右巻きと左巻きの比率は大体、同じです。
花の高さは10cm~40cmです。
ネジバナは別名が多く、「ネジレバナ」、「ネジリバナ」、「ねじり草(そう)」、「モジズリ(捩摺)」、「モジズリソウ(捩摺草)」とも呼ばれます。
ちなみにネジバナは感じで書くと「捩花」です。
また、学名は「Spiranthes(スピランセス)」といい、ギリシャ語の 「speira(螺旋(らせん))+ anthos(花)」に由来しています。この花を見て、感じることはどこの国でも同じということでしょうか。
花が咲く季節
ネジバナが見られる季節は6月から9月です。
生息地
日本ならば各地で見られます。ラン科ではめずらしく、芝生や土手、都市公園等の人間の生活圏に近い所で普通に見ることもできます。あまりにも当たり前に見れるので、雑草と間違えられることもあるそうです。
ネジバナの花言葉と由来
ネジバナの花言葉は「思慕」です。
「思慕」(しぼと読みます)の意味は、思い慕うこと、恋しく思うことです。ネジバナの見た目に合う可憐な言葉ですね。異性からネジバナを送られたら、ドキッとしますね。
ネジバナの花言葉の由来は古く、奈良時代まで遡ります。
万葉集の歌(詠み人知らず)に次のような歌があります。
「芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる 根都古(ねつこ)草(ぐさ) 逢ひ見ずあらば 吾(あれ)恋ひめやも」
ここで出てくる「ねつこ草」がネジバナです。
現代訳では「逢うことがなかったならば、私はこのように恋に苦しむことはなかっただろうに」となります。
恋しく思い悩む様子をねじれて咲くネジバナの姿に重ねたようですね。
こう考えるとなんとも悩ましい花ではないですか。
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数年前に足元を見て、なんて繊細な植物だろうと、それ以来虜になりました。私はフィルム写真で動いていますので何度か撮りました。ただ、ここ数年巡り合えません。何となく芝生で視られることがあるのです。そういう時に限ってカメラを持ち合わせていなくて。きょう現在5月ですので草原の所ではジッと集中します。東京在住なので植物園に問い合わせてみようとも。 花言葉、びっくり