よく「ガラケー」というスマートフォン以外の携帯電話を指す言葉を聞くと思います。
その「ガラケー」の正しい意味と名前の由来について調べてみました。
スマートフォンが販売される前から存在していた携帯電話のことを指します。
見た目は二つ折りです。以前はストレートタイプといって、二つ折りでない形態のものもありましたが、現在では国内で生産しているメーカはありません。
別の呼び方として、「フィーチャーフォン」とも呼ばれます。
名称は「特色」を意味する「feature(フィーチャー)」に由来しています。
個人的には「ガラケー」が若干、軽い感じの呼び方なので、少ししゃれた呼び方を後付けしたのかなと思っています。
なお、ドコモ、auでは「ケータイ」と読んでいます。
「ガラケー」の「ガラ」は「ガラパゴス諸島」から来ています。「ケー」は「携帯電話」ですね。(略しなければ、「ガラパゴス諸島携帯電話」でしょうか?)
ガラパゴス諸島は大陸と地続きになった歴史がなく、生物が独自の進化をしています。
イグアナなどのガラパゴス諸島しか生息していない生物がいます。
ガラケーに戻りますと、以前の日本の携帯電話の通信規格は日本独自のものでした。
したがって、海外から携帯端末が流入することもなく、日本独自の進化をしました。
いわゆる、写メに使うカメラ機能、iモードやezwebなどのネット環境、電子マネー、ワンセグ等々。日本独自の細かい、便利な機能達です。
そこでガラパゴス諸島になぞって、「ガラケー」と呼ばれるようになりました。
ちなみにもう一つの説として、2010年からシャープが販売した電子書籍対応の多機能携帯端末があります。
この製品名が「GALAPAGOS(ガラパゴス)」であることからからで、この名前が元になっているというものですが、ちょっと意味が弱いかなと思います。
では、そんなガラケーですがいずれはスマホの淘汰されるのでしょうか?
内閣府の消費動向調査より、2016年3月末時点でスマートフォンを保有している世帯の割合が67.4%前年同期比6.8%ポイント上昇)。ガラケーの保有割合が64.3%(同5.5ポイント低下)と、スマートフォンの保有割合がガラケーを上回っています。
このまま、ガラケーは自然消滅してしまうのでしょうか?
スマートフォンが主流になるという流れは変わりませんが、ガラケーはしばらく存続すると言われています。
大きな理由は金額です。端末代、月額費用ともに、スマートフォンの方が断然高いからです。
また、ガラケーは通話がしやすい、壊れにくい、電池の持ちが良い等の利点があり、金額以外でもガラケーファンが存在しています。ドコモもauもガラケーは無くさないと公言しています。
しかしながら、製品の供給の観点から、使い勝手、見た目はガラケーですが、中身はスマートフォンという流れになると推測しています。
スマートフォン、ガラケーの両方作るのはコストがかかります。スマートフォンの方が、シェアが高いため、優先されるというわけです。
これは「ガラホ」と呼ばれています。(また、新しい言葉が・・・・)
◆「ガラケー」はスマホ以前から販売されていた携帯電話のこと。
◆「ガラケー」の「ガラ」はガラパゴス諸島から。日本独自の進化をした携帯電話。
◆「ガラケー」は使い勝手、費用対効果からすぐには無くならない。しかし、見た目はガラケー、中身はスマートフォンの「ガラホ」になる可能性がある。
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