「ハイジャック」、怖いですよね。
ニュースでたまに見ますが、最悪のケースは墜落ということもあります。
あの「9.11テロ」もハイジャックでした。
その怖い「ハイジャック」ですが、その語源・由来をご存知でしょうか。
「ハイジャック」の語源や由来は諸説あります。
代表的なものは3つですが、一つ一つ見ていきましょう。
◆手を上げろ
◆追いはぎ
◆ハーイ ジャック
最初は一番有力な説と言われています。
昔、駅馬車強盗が駅馬車の御者を呼び止める時に、知り合いのふりをして、「Hi, Jack!」(やい、おめぇ)と乱暴に声をかけて駅馬車を止めたからという説です。
ここでのJackは名前ではなく、男性を表す単語です。
ハイジャックのスペルが”HiJack”であることもあり、ハイジャックの語源としては、一番有力視されています。
なんとなく出来過ぎのように感じてはいますが。
◆手を上げろ
2番目以降はご参考です。それほど、1番目の「Hi, Jack!」語源由来説が、一般的になっているわけです。
強盗の脅し文句で「Stick’em up high, Jack(手を高く上げろ)」という言葉があります。
ここでのjackも個人の名前ではなく、男性を表します(男性受難です)
この後半の”high, Jack”の部分から由来しているという説です。
個人的には一番目の「ハーイ ジャック」説とこの「手を上げろ」説の合わせ技かなと感じています。
(でも手を上げろは”Hands up !”じゃあなかったかな・・・)
◆追いはぎ
3番目は単語の組み合わせです。
追いはぎを意味する「highwayman」 + 密猟者を意味する「jacker」を組み合わせた結果、「hijacker」となったという説です。
追いはぎは分かるような気がしますが、密猟者というのは、実際のハイジャックという犯罪とちょっと合わない気がします。
密猟者というと隠れてコソコソと犯罪をするというイメージがありますが、ハイジャックは自己主張しますからね。
というわけで、勝手ですがこの説は外れるかなと思います。
ここで、豆知識ですが、「ハイジャク」というと日本では飛行機の乗っ取りの意味で使われます。
これはHiJackに”Hi”が”High”(高い)と混同しているためと言われています。
高い空で発生する犯罪のため、Hijackは飛行機の乗っ取りに使われているわけです。
しかし、これは完全に和製英語的な使われ方です。
海外ではバスでも船でも乗っ取りは「ハイジャク」です。
語源由来でも明らかですよね。最初は駅馬車の乗っ取りなんですから。
日本では以下のような派生のジャックがあります。
・シージャック (船の乗っ取り
・バスジャック (バスの乗っ取り)
・カージャック (タウシーや自家用車の乗っ取り)
・トレインジャック (電車の乗っ取り)
・電波ジャック (ラジオやテレビなどの放送電波の乗っ取り)
などなど、日本では様々な「ジャック」があります。
◆「Hijack」の語源由来の有力説は「ハーイ ジャック」。
◆飛行機の乗っ取りのみに「Hijack」を使うのは日本だけ。
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