2016年の関東の水不足  8月の最新情報

2016年夏の関東は過去と比べても深刻な水不足が懸念されています。

2016年6月16日から国土交通省と関東1都5県(神奈川県は水系が別なので、除かれています)で構成されている利根川水系渇水対策連絡協議は、10%の取水制限の実施を決めました。

6月の取水制限は1992年以降、初めてのケースです。それだけ前例がなく深刻な状況です。

 

利根川水系のダムの貯水率

 

では、具体的に利根川水系のダムの貯水率を見てみましょう。

8月22日は台風9号が猛威をふるいました。被害にあわれた方はお見舞い申し上げます。

しかし、渇水に悩む関東地方にとっては、恵みの雨となったのでしょうか?

8月23日現在の貯水率は以下の通りです。

ダ ム 名 貯 水 量(万m3) 貯 水 率(%)
矢木沢ダム 5,247 45
奈良俣ダム 3,811 53
藤原ダム 1,356 92
相俣ダム 607 57
薗原ダム 306 100
下久保ダム 4,374 51
草木ダム 2,963 97
渡良瀬貯水池 1,270 100
8ダム合計 19,934 58

貯水率

薗原ダム、渡良瀬貯水池は貯水率100%、8ダム合計でも58%と、残念ながら貯水率に大きな変化はありませんでした。

理由は、肝心な水源には大きな雨とならなかったためです。

平成4年~平成27年の同時期の貯水率は8ダム合計で77%です。

この時期に合計貯水率が約60%に満たないというのは、やはり危機的な状況なのです。

 

なぜ、水不足となったのか

 

2016年夏の関東なぜ、水不足になったのか。その理由は主に2点あります。

◆雨が少ない

当然、雨が少ないと、ダムには水が溜まりません。

2016年の関東の梅雨は空梅雨ですね。雨が降る日が少ないというのが、実感されていると思います。

また、梅雨前にもまとまった雨が降っていませんので、天からの恵みが少ないので、ダムへの水がたまりません。

雨

 

◆雪が少なかった

冬の間、降った雪解け水もダムの水源の大きな要素です。

しかし、2016年の冬は暖冬で、雪が少なかったです。利根川水系ダムの周辺も雪が少なく、冬の間の水の貯金が出来なかったのですね。

これらが原因でダムの貯水率が低下しました。これから、台風等で大雨が降ったとしても、すぐには貯水率が回復できない程の深刻な状況です。

雪だるま

 

過去の水不足の状況

 

最近で最も深刻な水不足となったのは1994年(平成6年)です。
この年は1994年渇水とか、平成6年渇水と呼ばれ、東京砂漠という言葉も生まれました

2016年の関東地方の主要な水源である利根川上流部では6月の降水量が60パーセント程度でした。梅雨明けは7月12日です。

7月22日から9月19日まで利根川水系の取水制限が行われ7月29日から9月8日まで東京都で最大15パーセントの取水制限が行われました。
関東地方ではごく一部の地域を除いて断水となることはなりませんでした。

蛇口

 

このまま水不足が続くとどうなるか

 

2016年は1994年渇水よりも取水制限が1ヶ月早いです。また、これからもまとまった雨が降る見込みはなく、猛暑も予想されています。

状況を考えると、水不足は一層深刻となりそうです。

すぐに断水になるとは考えられませんが、取水制限が20%、30%となると、強い節水の意識が必要になります。

また、水を大量に使用するプールや、飲食店などには、大きな影響が出そうです。

これから8月を迎えますが、稲の穂がでる「出穂期」を迎え、農業用水の需要も高まります。

じわじわと水不足の影響が大きくなる懸念があります。

気象庁の3ヶ月予報では関東甲信越の降水量は8月が平均並みの確率が40%。9月は少ない確率が40%と、いずれも例年を下回ります。

いずれにしましても、雨は天のみぞ知るという感じですので、個人、社会での節水で乗り切るしかないようです。



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