変形性膝関節症の治療

50代以降になると、特に女性がかかり易い傾向になります。
確率的には男性の約2倍です。おそらく筋力の関係かもしれません。

膝が曲げにくかったり、伸ばしにくかったり、
階段の下りがつらかったりしたら、変形性膝関節症かもしれません。

変形性膝関節症とは

 

変形性膝関節症とは、膝関節のクッションである軟骨のすり減りや筋力の低下が要因となって、
膝の関節に炎症が起きたり、関節が変形したりして痛みが生じる病気です。

一度すり減ってしまった関節軟骨は元に戻すことが難しく、
風邪が治るように完全に元の状態に戻せるというものではありません。

発病初期は痛みがすぐに治まったり、痛みがあっても年のせいだとあきらめたりして
病院を訪れる人が少ないのが現状です。

一度発病したら若いころのような 膝に戻すことはできませんが、
適切な治療を受ければ症状の進行を遅らせることで、普通に日常生活を送ることができます。

治療の方法

 

治療方法は大きく保存療法と手術療法に分けられます。
症状の程度などにより治療方法が決められますが、第一選択ししては、保存療法です。

症状が進行していると判断している場合に手術療法が検討されます。

また、以下の基礎療法はいずれの場合でも必ず行うべきもので、
また症状が改善した後もまた悪くならないために継続して行っていく治療法です。

<保存療法>

○基礎療法
日常生活上の注意
肥満の改善
運動療法
○薬物療法
鎮痛薬の内服、外用、座薬、関節内注入など
○物理療法
温熱療法、湿布など
○装具療法
安定や矯正のための装具使用 足底板、
サポーター、杖など

<手術療法>
関節内廓清術
高位脛骨骨切術
人工関節置換術

では、それぞれの治療法を見ていきましょう。

◆基礎療法

日常生活でひざと上手に付き合う治療法です。

すり減った関節軟骨は元には戻せませんが、ひざを適切に手入れすることで不都合を感じずに
生活できるよう改善することはできます。

そのための自分で行う治療が基礎療法であり治療の基本となります。
ひざと一生つきあっていく、自分で治す、という意識が大切です。

日常生活上の注意としては、負担をかけず、衰えさせず、
ひざに過度の負担をかけず、またひざを支える筋力などを衰えさせないことが原則です。
・正座を控える。(避けられないときは正座用補助具などを使いましょう)
・階段の上り下りは控え、エレベーターや手すりを使う。
・椅子から立ち上がるときなど、何かにつかまる
・洋式トイレを使う
・膝を冷やさないようにする
しかし、大事にするだけでなく、適度な活動も必要です。
安静にしすぎると筋力や可動域が衰え、結果として状態を悪くします。

○肥満の改善
正しい食生活と無理のない運動を心がけましょう。
ひざには体重の数倍の荷重がかかります。
ひざにかかる負荷の軽減のためには肥満は禁物です。

○運動療法
適度な運動をすることで、何よりも。ひざを支える筋力を鍛え関節可動域を維持します。
また血行がよくなり関節軟骨などの栄養状態も良くなるので痛みをやわらげる効果も期待できます。

但し、やり過ぎは痛みを悪化させるので、
運動後に痛みが続くような場合は運動量を減らすなど注意して行います。
運動は医師の指導を受けてはじめた方がよいでしょう。

踵揚げでの筋力アップ、ストレッチ、軽いウオーキングが中心になります。

 

◆薬物療法

治療は基礎療法が中心ですが、痛みが強くはげしいときは薬で痛みをとり炎症を抑えます。
腫れや痛みで動けない、痛みで運動療法がはじめられない、などの場合の補助的療法として有効です。

また関節水症などで炎症が強いと関節の破壊が進む場合があり、それを抑えるために使用することもあります。

○消炎鎮痛剤
胃腸障害や、長く飲み続けると肝臓や腎臓などにも副作用が出ることがあるので副作用に注意しますす。

○関節内注入
関節水症による炎症がひどい場合には注射器で水を抜く「関節穿刺(かんせつせんし)」を行うことがあるります。
また、炎症を抑えるために関節軟骨の成分であるヒアルロン酸を注入する場合もあります。

ステロイド剤を注入する方法もありますが、強い副作用があるため、通常は第一選択薬とはしません。

◆物理療法

患部を温めたり冷やしたりして痛みや炎症を抑えるもので、自宅でも行うことができます。
痛みや腫れが激しいときや熱を持っているような場合は、冷やすことが炎症を鎮める効果があります。

反対に熱や腫れがなく慢性的に痛むような場合には、
温めることで血行がよくなり痛みをやわらげる効果があります。

○温熱療法
病院・・・電気、赤外線、レーザー
家庭・・・温湿布、入浴、ホットパック など
○寒冷療法
アイスパック など

◆装具療法

変形性膝関節症が進行してO脚変形が進むと、ますますひざの内側の関節に負担がかかり関節軟骨の破壊が進行します。

このO脚変形をサポーターや足底板などで支えたりなるぺく真っ直ぐに矯正しようとするのが装具療法です。
サポーターは保温効果もあります。




◆手術療法

変形性膝関節症の大部分は運動療法などの保存療法で症状が改善されます。
保存療法では効果があがらないケースも中にはあります。

さらに痛みなどで日常生活に著しく不自由があるような場合には手術療法が検討されます。

但し、手術療法を実施したとしても、根本的な原因に解決にはならない場合もあり、
手術後のリハビリや、合併症のリスクみありますので、医師とよく相談しましょう。実施しましょう。



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