サッカーの及第点の意味とは

スポーツニュースなどで、良く聞く言葉です。

ヨーロッパで活躍するサッカー選手に良く使われている気がします。

『イタリア紙「ガゼッタ・デッロ・スポルト」は、同試合の採点を掲載。フル出場した本田には及第点をつけた。』とか、

『香川、3得点演出で独紙は及第点「短くて鋭い、エッジの効いたパス出した」』ですね。

サッカーで使われるこの「及第点」とはどんな意味を持っているのでしょうか。

 

ヨーロッパ等のスポーツ紙の点数が6点であること

 

日本人サッカー選手がヨーロッパのなどのスポーツ紙で6点の評価を得ると、日本のメディアは「及第点」という言葉を使って報道します。

この採点方法ですが最低点が1点で満点が10点です。

採点の基準は各紙それぞれですが、一番、ポピュラーなイタリアのガゼッタ・デッロ・スポルトという新聞では、以下の通りです。

・試合で通常のパフォーマンスを発揮した場合
: 5.5点
・平均的に良かった場合
: 6点
・試合を決める素晴らしいプレーがあったり、流れを作る動きをした場合
: 6.5点
・好プレーの連発
: 7〜8.5点

サッカー

ちなみに10点満点がつくケースも無くはないのですが、サッカーのプレイ以外に+αが必要のようです。

過去の例を上げると、セリエAの試合で、FWがDFと交錯。その衝撃で選手の呼吸が止まる事件がありました。

この時、相手チームのGKが素早く駆け寄ってきて、人口呼吸をした結果、そのFWは息を吹き返したのですが、このGKはその処置と人間性が讃えられ、この試合では10点満点の採点でした。

逆に悪い点数でいうと5点という点数はかなりパフォーマンスが悪いという評価です。

4.5点とかになると、暴行をして退場した、ピッチの上での常識を疑われる行為をした場合に付けられます。

ですから、普通にプレイしている場合は、5点~8.5点での採点範囲になるということですね。個人的には幅が狭い感じがします。

 

及第点の本来の意味

 

及第点の本来の意味は合格点という意味です。

ちょっと横道にそれますが、もともと「及第」は中国から来た言葉です。

「第」は「屋敷」という意味も持っています。

昔の中国の官僚試験である「科挙(かきょ)」という試験がありました。合格すればスーパーエリートです。

この試験に合格し、官僚となると屋敷で勤務することになります。

「第」に「及ぶ」 = 「屋敷」に「手が届く」という意味で「及第」という言葉ができました。

しかし、現在の日本では、それほどの良い意味ではなく、可もなく不可もなし、なんとか合格いう意味を含んでいることが多いようです。

北京故宮博物院

 

なぜ6点が及第点なのか

 

そういうことで、その試合で「平均的に良かった」 = 「合格点を上げられるパフォーマンスを発揮」した選手に6点が採点され、日本では「及第点」という言葉で報道されるのです。やっと、つながりましたね。

しかし、この6点、日本の合格ラインだと少し低い感じがしないでしょうか。日本では7点で合格という感覚かと思います。

その背景はイタリアの学校教育の評価にあります。

イタリアでは学校の通信簿(小、中、高)は絶対評価が基本です。

その材料になるのは、100点満点の筆記試験ではなく、教師と1対1で向かい合う口頭試問です。

教師はその場その場で課題を与え、生徒の回答内容から理解度を判断し採点します。

その評価において合格と落第の分かれ目になる基準点が「6点」というわけです。

100点

 

まとめ

 

◆サッカー選手の「及第点」はヨーロッパのスポーツ紙で6点を採点されること。

◆「及第点」は旧中国の官僚試験から生まれた言葉で、合格点という意味。

◆6点を合格点とする背景はイタリアの学校教育。



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