「ふつつか」の本来の意味とは?

「ふつつか」はあまり日常では使用しない単語の一つですね。

テレビドラマなどで、花嫁の両親が、花婿の両親に挨拶をする時、「ふつつかな娘ですが、どうぞよろしく」などと言うことを聞くくらいです。

(しかし、私自信は実際に聞いた記憶はありません。)

なんとなく、日本特有のへりくだった言い方なんだろうな、と感じますが、そもそもの「ふつつか」の本来の意味は違うとのことです。

 

「ふつつか」の現在の意味

 

本来の意味の前に、現在の「ふつつか」の意味を確認しましょう。

漢字では「不束」と書きます。

goo辞書には以下の通りに記載されています。

1 気のきかないさま。行きとどかないさま。不調法。「不束な点はお許しください」
2 太くて丈夫なさま。
「いと大きやかに、―に肥え給ひつるが」〈宇津保・蔵開上〉
3 太くてぶかっこうであるさま。
「指の―になるを厭 (いと) ひて」〈浮・禁短気・三〉
4 風情がなく、下品であるさま。無骨。
「山賤 (やまがつ) の焚 (た) き木を負へる如くなる、いかにも―なる我が身に」〈仮・竹斎・上〉

出典:goo辞書

1番が通常、使われる「ふつつか」の意味かと思います。

未熟者ですがとか、 至らない点が多いですがとかへりくだった言い方ですね。

2番は現在では通じないと思います。「まあ、立派なふつつかな男の子だ」とか言ったら誤解されるでしょう。

3番、4番もニュアンスがちょっと違う感じもします。

話す方も、聞く方も1番の意味で捉えた方が無難な気がします。

 

「ふつつか」の本来の意味

 

さて、元々の本来の「ふつつか」の意味を調べてみました。

現在のようなへりくだった意味ではなく、肯定的な意味でした。

そもそも漢字の「不束」は当て字で、「太束(ふとつか)」が転じた言葉です。

古くは、「太く丈夫なさま」を意味します。goo辞書の2番の意味ですね。

どうして、このように変化していたかというと、平安時代に入り、優美繊細の美意識が浸透したため、太いものをさす「ふつつか」は、情緒に欠け野暮ったい意味を含むようになりました。

goo辞書の3番目の意味ですね。

さらに中世以降には、風情のなさや風流ではないさまを指す意味となりました。

goo辞書の4番目の意味ですね。

近世に入り、現代のような「ふつつか者」と言うようになったとのことです。

goo辞書でいうと2番目→3番目→4番目→1番目という風に変化していったのですね。

やはり、現在では1番目以外の意味では使わないということです。

 

まとめ

 

◆現在の「ふつつか」は「不束」と書き、”気のきかないさま。行きとどかないさま。不調法。”を指す。

◆本来の「ふつつか」は「太束(ふとつか)」と書き、”太くて丈夫なさま。”を指す。

◆「ふつつか」の意味はその時代の感覚によって変化していった。



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